年に1度は確定申告!不動産投資を行なっている方必見

書類

サラリーマンやOLは会社側が所得の計算や納税の手続きを行なってくれますが、不動産投資で収入を得ている方は自分で確定申告の手続きをすることになります。経験が無い方も多いとは思いますが、申告漏れには注意しましょう。

不動産投資をするなら知っておこう確定申告

家の模型と書類

社会人になれば毎年のように行なう「確定申告」ですが、不動産投資を行なっている場合は通常の申告方法とは異なってきます。仕組みを理解して正しい手続きを行ないましょう。

不動産投資と確定申告の関係性

会社や団体に所属して収入を得ている場合の所得は、企業や団体側で手続きを行なってくれます。しかし、不動産投資で副収入を得ている場合は、本業の収入と合わせた「自己申告」が必要です。税法上は副業と言う所得区分はないものの、不動産投資で得た所得は「不動産所得」として成り立つため申告の必要性が出てきます。

マイナンバー制度と確定申告

平成27年10月にマイナンバー制度が導入されてから、個人の所得が把握されやすい状況となっています。副業で得た所得はもちろん、本業の所得と合わせてしっかりと申告を行ないましょう。また、住民税には「普通徴収」と「特別徴収」の2つがあります。

「普通徴収」→自分で手続きを行ない、住民税を1/4ずつを市町村に納付する方法。
「特別徴収」→本人に代わり企業や団体など所属先が住民税を1/12ずつ市町村に納付する方法。

確定申告は不動産投資を行なう上で、重要な手続きとなり申告漏れがあるとペナルティーを受けることもあります。では、どのように申告すれば良いのかは次で詳しく説明しているので参考にしてみて下さい。

確定申告の必要性

そもそも確定申告が何のために必要なのか、理解していない方も多いのではないでしょうか?専門用語が並び手続きも複雑なイメージがありますが、1つ1つのポイントを押さえていけば誰でも簡単に申告ができるようになります。

確定申告とはなにか?

まず基本的な確定申告が何かを理解していきましょう。確定申告とは、1月1日~12月31日までの1年間に収入を得た人が行なう申告のことを言います。サラリーマンやOLであれば会社側が手続きを行なってくれますが、自営業や不動産投資で副業的に収入を得ている場合は、自分で確定申告を行なう必要があります。なお、確定申告の申告と納付は2月16日~3月15日となっています。

確定申告スケジュール

引用元:スモビバ! 確定申告の期限、いつからいつまで

なぜ確定申告が必要なのか?

不動産投資で得た収入が20万円を超えた場合は確定申告が必要になります。国税庁は以下のように説明しています。

給与を2か所以上から受けていて、かつ、その給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、年末調整をされなかった給与の収入金額と、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)との合計額が20万円を超える方

引用元:国税庁 確定申告リンク集 申告書の提出が必要な方

つまり、それ以下の収入の場合、確定申告は必要ありません。しかし、個人事業主の場合は確定申告が必要ですし申告することで得られるメリットもあります。下記の図のように、不動産投資の所得が赤字の場合は損益通算により課税の対象となる金額が減額されます。

損益通算

引用元:株式会社クレアスライフ 確定申告

どうやって確定申告の手続きをすれば良い?

確定申告の方法の方法は主に下記の3つとなります。

①記入から送信までネット上で行なう
②確定申告書の記入と作成をネット上で行なう
③確定申告書をダウンロードして直筆記入

上記①の場合はe-Taxというシステムを使用して確定申告を行なっていきますが、ネット環境を整える手間があるので普段からパソコンを使い慣れている方ならオススメです。よって、②や③の方法で確定申告を行なった方が確実に申告できると思われます。では、②と③の方法の違いを説明します。

②確定申告書の記入と作成をネット上で行なう場合
・好きなタイミングで申告書の作成が可能
・作成途中でも申告書が保存できる
・手書きの印字よりもキレイに申告書が仕上がる
・前年度も同システムを利用していればデータの引用が可能

③確定申告書をダウンロードして直筆記入で行なう場合
・税務署で申告書を入手する手間が省ける
・申告書の記入例をネット上で簡単に確認できる
・直筆で記入するので申告内容が理解しやすい
・ネット上で申告を完了させる不安がなくなる

②と③の方法はいずれも書面をダウンロードする必要があります。大きな違いはありませんが、データの引用ができるという点では②の方法が楽ですが、パソコン作業に慣れていない方は③の方法がオススメです。上記以外の方法で確定申告を行なう場合は、自分で申告会場に足を運ぶ必要があります。申告会場の設置は、各市町村ごとに違うので事前に確認しておきましょう。混雑によっては申告に時間がかかるので、会場利用は2月中が良いでしょう。

申告書作成スケジュール

引用元:米沢税務署 申告書作成会場の開設のご案内

確定申告の流れと必要書類

確定申告を行なう必要性が分かった後は、確定申告を行なうために必要な書類を確認してみましょう。必要な書類は複数枚あるので、漏れがないように確定申告の期間までには揃えておきましょう。

必要書類の確認

不動産投資で収入を得ている場合、確定申告で必要な書類は以下の通りになっています。

1 契約書

・売買契約書
・賃貸契約書
・管理会社との契約書

2 領収書

・修繕費用の領収書
・交通費の領収書
・接待および交際費の領収書

3 その他の書類

・火災保険証明書
・固定資産税の通知書
・そのた不動産投資に関わる書類

不動産投資の収入を得ている方が確定申告を行なう際は、このような書類の準備が必要です。ですから申告期間が始まってから準備しようとすると時間がかかってしまいます。普段から不動産投資に関する書類は、一か所にまとめて保管してどのような書類か分類しておけば混乱せずに済みます。

確定申告書の提出までのステップ

必要書類の準備が整ったら、確定申告書を提出するまでの流れを把握しておきましょう。申告書を提出するまでの基全的な流れは以下の図式の流れとなっています。

確定申告の流れ

引用元:飛田清久税理士事務所

大きく分けると5つに分かれていますが、必要な書類を準備しているなら申告書の作成に入れるのでステップ3から始まります。作成方法は国税庁のホームページを参考にしてみましょう。特集ページも組まれており詳しい解説を確認することができます。申告書の作成が完了したら、管轄の税務署に確定申告書を提出します。郵送の場合も同様となります。

youtubeやtwitterで確定申告が学べる!

既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、国税庁は確定申告の通知や情報をyoutubeやtwitterで投稿しています。特にyoutubeの動画は分かりやすく、確定申告前の予習材料としては役立ちます。例えば、以下のような動画の再生回数が高くなっていました。

・確定申告書等作成コーナーの利用方法
・住宅ローン控除還付申告手続
・e-Tax(電子申告)で申告するための事前準備

確定申告お知らせ

引用元: twitter 国税庁公式アカウント
一見すると複雑そうな確定申告書の準備や作成ですが、必要な書類を揃えるとあとは比較的簡単に作業を進めることができます。最近では動画での手引きも公開されているので、専門用語に戸惑うことも減るでしょう。使えるツールはどんどん使い確定申告をスムーズに行なっていきましょう。

確定申告は節税方法の一つ

本業以外から収入を得ている方は、確定申告を正しく行ない収支や所得を申告する義務があります。副業で不動産投資を行なっている方も同様の義務があります。また、確定申告することで節税効果も得ることができます。

不動産投資と確定申告はコンビと心得る

本業と兼業で大家をしていると、管理や手続き等で忙しいことも多いのですが、節税のためには早めに確定申告の準備を行ないましょう。特に不動産投資で赤字になった年は、マイナス分を給与所得から差し引くことができるので、大事な資産を守るためには重要なポイントだと言えるでしょう。

確定申告から見えてくる不動産投資運用

確定申告本来の意味は所得を明確にすることですが、国に申告するのと同時に自分で不動産投資の運用状況を知ることにもなります。つまり、不動産投資が軌道にのっているか、そうでないのか直面する場面となるでしょう。黒字経営、赤字経営と様々な状況が予想されますが、数字という結果を楽観視せず経営に生かすことが安定した不動産投資を行なうコツだと言えます。